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白の鳥と黒の鳥

白の鳥と黒の鳥

白の鳥と黒の鳥
人気ランキング : 67543位
定価 : ¥ 1,365
販売元 : 角川書店
発売日 : 2005-02

価格:¥ 1,365
納期:通常24時間以内に発送
あなたがほんとうに美しいと思う何かを

短編集です。表紙やタイトルのレタリングや、語り手の口調をそのまま書き起こしたような文体が、なんともなしに宮沢賢治を思わせます。
いしい氏の今までの作風とは違う感じで、好き嫌いが別れると思います。私はあんまりお気に入りではありません。
「緑春」と「太ったひとばかりが住んでいる村」がさわやかで好きです。
●「肉屋おうむ」の息子はラーと歌う●「しろねずみ」は天の隙間からこぼれるような声を上げる●「せみ子の黄色い傘」いい雨と悪い雨がある●「カラタチとブルーベル」は猫舌の特訓をする●「薄い金髪のジェーン」猥雑なカラオケ大会●「オールド・ブラック・フォスター」波乱バンジョーな歌詞●「赤と青の双子」は、どっちが、どっちを?●「魔法のリコーダー」:「もっとうまく吹けますように」●「紫の化粧」風水を気にする紫の女性●「紅葉狩り顛末」老人二人と役人が●「すげ替えられた顔色」:「全然あたしの顔じゃない」●「ボウリングピンの立つ所」タクシーでマリア荘まで●「緑春」青に嫉妬する緑と嫌がらせを受ける桜●「わたしの千食一夜―第百二十三回」アオヤギとこぎゅんぱ●「白黒の鳥の声」品詞の鳥の命を救う●「おっとせいを飼う」:「食うぞ食うぞ」●「薄桃色の猫たち」漫画家と名乗るのを止した男と喘息持ちの甥●「透明に関する四つの小話」コップの水をおいしく飲む●「太ったひとばかりが住んでいる村」は生きる楽しみを死んだ人たちが支えてくれる村

不思議ワールド全開

なんだか不思議な…心温まるような、そうかと思えば凍えるような、短編集でした。
清濁あわせもつというか。不思議ワールド。すごくたくさんの短編が収録されているのですが、好きなのもあり、苦手なのもあり。

理解力を超える・・・難解

いしいしんじの独特の世界。今回はその色合いがいっそう濃くなっているようだ。人間も植物も動物もみんな同じ。そこには境界線はまったくない。みんな、自然の中で暮らす生き物として捉えている。作品の中には作者の言わんとすることが見え隠れしているけれど、読んでも読んでもそれに手が届かないもどかしさがある。読み手の理解力を超えた作品なのだろうか・・・。

物語の枝葉

既刊の長編だけじゃなく最新刊の短編集も楽しかったです。
いしいしんじの小説の印象を擬音にするなら「コツ、コツ、コツ」です。簡単で自然な日本語を「コツ、コツ、コツ」と言葉少なくつないでいく。でもそれが2、3ページつながるだけでものごく明るかったり、時には暗い世界が広がっている。いつの間にか自分はその世界の空気を吸って完全に同調している。単行本の帯に「物語りの魔法使い」とあるけどこの作家には的確な形容だと思います。

あったかだけど

ていねいな物語ということになるのでしょうか。でもこういうのってなんとなく、カフェ男っぽい感じを受けます。かわいいでしょ、僕。こういう風潮ははやっていますが、できればガツンとしたものを読みたい私にはやや不満足でした。でもきっと女の子たちは好きだと思います。ケーキを食べながら読んでみて下さい。甘い気分になれますよ。

 
 
 

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